庭まで注意を怠りなく・・・。

15年ほど前に、一戸建ての住宅を購入しました。立てかけの住宅だったのですが「必ず買う」という約束の元、多少こちらの言い分も聞いてもらえるようになり、妻の思うような水周りや子供部屋等にもある程度注文を付け、建てることができました。交換条件ではありませんが、「建築家の人の使ってみたい新しい素材の石」を壁に張ったり、外見の色遣いを考えてもらったりと建築家の人に一任する形となりました。
 それでも、今まで暮らしていた賃貸アパートとは違い、小学生になった娘2人の勉強机もちゃんとおけるだけのスペースのある家に住むことができました。
 ただ一つだけ、すっかり忘れていた事を住み始めてから気が付きました。それは「庭」の事です。リビングの外には、ほんの3~4歩で壁に行き当たるような狭い土地が残っていました。とりあえず「庭」と呼べる土地で、うまく活用すれば花も育てられるし、少しくらいの小さな野菜なら育てられるくらいのスペースはありました。しかし、家を建てるときには「家」にばかり目が行き、「庭」の事などすっかり忘れていました。
 そのせいで、雨が降るたびに窓の外は「大きな水たまり」が何日も消えずに残っているような状態が続き、「このままでは家が傾いてしまうのではないか」と真剣に悩んだこともありました。
 どうやら掘ってみると下に「粘土の層」があり、とても水はけの悪い土地だということがわかりました。同じ時期に建てたお隣の家は「庭の設計」まできちんと依頼していたらしく、家ができた時からきれいな庭で、それなりの「目隠し用の木々」も配置されていました。
 まつたく「庭」の事を忘れていた我が家は、仕方なく手作業で「土壌改良」し、野菜や木々をホームセンターで買ってきて、枯らしたり育てたりを繰り返し、なんとか今、水たまりもあまり残らないようになっています。
 どんなに小さくても、土地が残っていればそこは「庭」となり、そこまで何とかしておかなければいけないという事を、家を建てて初めてわかりました。
 こんなことなら、最初から専門家に何とかしてもらっていれば、今のように「素人仕事」で何とかしたもののやっぱり草ぼうぼうの庭にならずに済んだのになぁと、ずっと後悔している毎日です。